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根来寺は、新義真言宗(しんぎしんごんしゅう)の総本山です。 1130年、宗祖覚鑁(かくばん)上人が高野山に大傅法院(だいでんぽういん)を創建したのが始まりといわれ、上人没後は、来瑜(らいゆ)僧正により学問の寺として発展しました。室町時代から戦国時代にかけて大きく発展し、最盛期には寺領72万石、堂塔・伽藍2,700余があったと伝えられています。1585 年、豊臣秀吉の紀州攻めにあって、多くの僧坊が焼失しましたが、幸いにも本尊、大塔を含む境内の中心は焼失をまぬがれました。江戸時代に復興をみて850年余りの法灯は連綿と護り継がれています。 境内には、国宝大塔をはじめ、重要文化財の大師堂の他、和歌山県指定や岩出市指定の多くの貴重な建造物が並んでいます。また、春は桜、秋は紅葉の名所であり、毎年11月の第4土曜日には、宗祖覚鑁上人の名をいただいた紀州根来寺かくばん祭りが行われ、大勢の観光客で賑わっています。 |