大神神社OMIWA SHRINE
三輪素麺三輪といえば素麺、素麺といえば三輪といわれるように、三輪山の麓は素麺の里として全国に知られています。そして、三輪はすべての素麺の発祥の地であり、その技法は播州や備中、淡路島や小豆島などの各地へ伝えられ、それぞれの地で素麺づくりが盛んとなっています。 その中でも三輪の製品が特に愛好されているのは、細く、白く、コシがあるという素麺本来の風味を生み出すために、昔そのままの寒づくり、手延べづくりという製法を守っているからでしょう。製材奈良県内における森林面積は、県の総面積の8割近くを占め、林業は奈良県の基幹産業として発展してきました。桜井は南に吉野山系、東に宇陀、伊賀山系をひかえ、古くから山間部と平野部を結ぶ交通の要衝としての役割を果たしてきました。 「日本三大美林」のひとつである吉野杉。粘りや色調に特色を持つ檜も良質材として市場に送り出されています。地酒古い歌にも「味酒(うまざけ)」と枕詞をいただいた桜井市三輪の地に、酒造の神様として崇敬を集める大神神社があります。 特有の風土によって、米と水が絶妙に結びつき、古くからの技術を生かした製法により造られた地酒の味わいは、県内外の注目を集めています。長谷寺長谷寺といえば、399段にも及ぶ長い石段の登廊と、桜、牡丹、あじさい、紅葉、寒牡丹などの四季折々の花。仁王堂から本堂まで続く登廊には、二間おきに灯籠が吊り下げられ、柱や石段とよくとけあった構図が見事です。 また、本堂の舞台からは、門前町や与喜山の原生林が一望できます。現在の本堂は、1650年に再建されたもので、国宝に指定されています。
談山神社紅葉の季節は、山肌を紅に染めあげた木立の中に、談山神社の華麗な社殿がひときわ映えます。聖林寺を開いた定慧が父鎌足の遺骨を移し、十三重塔を建て妙薬寺を興したあと、弟の不比等が社殿を建立して談山神社としたのが始まり。その後、明治の神仏分離令によって神社だけが残りました。 “西の日光”と呼ばれる社殿のはなやかさと、檜皮葺木造十三重塔(重要文化財)の重厚さは対照的です。
山の辺の道大和国原を見はるかすように、青垣の山麓につづく古の道。『記紀』や『万葉集』にたびたび登場する地名や旧跡が次から次へとあらわれ、訪れる人を神話や古代ロマンの世界へいざないます。四季の草花や遠く二上山、大和三山の眺望も美しいといわれています。
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