La Festa Autunno 2015

観光・宿泊ガイド

若狭町

熊川宿

KUMAGAWAJUKU

かつて若狭から京都へ物資を運ぶための多くの経路があり、それらを総称して「鯖街道」と呼んでいました。
中でも「若狭街道」が輸送量の多い鯖街道の名に最もふさわしく、天正17年(1589)に領主浅野長政により定められた若狭街道の宿場町「熊川宿」が一番栄えていました。格子戸や土蔵造りの建物が約1kmにわたり軒を連ね、ノスタルジックな気分とともに多様な建築様式が楽しめます。1996年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

宿場町の中には、「若狭鯖街道熊川宿資料館」や伊藤忠商事二代目社長・伊藤竹之助翁の生家で、主屋、土蔵、庭が町の文化財になっている「旧逸見勘兵衛家住宅」、熊川番所など鯖街道の文化や歴史的人物を知ることができる見所が点在しています。

おすすめ情報

鯖寿司

若狭湾では古くから海産物の代表が鯖でした。ただ鯖は身持ちが悪く、焼いたりしめたりと保存に努め、そこから生まれたのが鯖を昆布でしめた名物「鯖寿司」です。

半身におろした鯖の身を塩と酢でしめて酢飯の上に乗せて…、脂がのった鯖は、まさに鯖街道ならではの逸品と言えます。

熊川葛

江戸時代、熊川葛の評判は高く、漢学者の頼山陽が「吉野よりよほど上品」と書き添え母親に送ったほど。純白できめが細かく良質な葛として、京料理や和菓子の材料に珍重されていました。

現在は、国内の良質な葛を使用し、「葛もち」「葛きり」「葛まんじゅう」などが作られています。

福井梅

天保時代から150年の歴史を誇る福井梅は、三方五湖湖畔の名産品。
主に梅干し用の「紅映(べにさし)」と梅酒用の「剣先(けんさき)」の二種類の梅が挙げられます。福井梅は、種が小さく、柔らかい果肉が厚く、とても食べやすく美味しいと全国でも高い評価を受けています。

周辺観光情報

三方五湖

若狭町から美浜町にかけて広がる三方湖(みかたこ)、水月湖(すいげつこ)、菅湖(すがこ)、久々子湖(くぐしこ)、日向湖(ひるがこ)の五つの湖。繋がっていながら、日本海から注ぎ込む海水の塩分濃度により、それぞれに違う顔を見せる五色の湖たち。
自然が作り出す見事な風景だけではなく、伝統の食材・ウナギや、自然を相手に楽しむレジャースポットなど、スロウな自然との楽しみ方を三方五湖は教えてくれます。また、三方五湖には標高395mの梅丈岳を登る全長11.2㎞のワインディングロード「レインボーライン」があり、頂上の駐車場からは三方五湖や若狭湾が一望できる大パノラマが広がります。

また、水月湖は平成24年に「年縞」が発見されたことにより、世界的に注目を浴びています。若狭三方縄文博物館では、この年縞をご紹介するための展示を新設しました。

瓜割の滝

環境省の「名水百選」に選ばれている瓜割の滝(うりわりのたき)。
瓜も割れるほどに冷たいことからこの名前が付けられました。
一年を通じて水温が変わらず、天徳寺の奥に広がる山から、岩を割ってこんこんと湧き出た水は、幾重もの地層が自然のフィルターとなり、名水百選の中でもトップクラスの純度の高いミネラル成分が溶け込んだ天然水として、多くの人が汲み訪れます。滝の音を耳にし、マイナスイオンを存分に浴びながらのパワースポット散策はリラックス効果抜群です。
  • 住所:福井県三方上中郡若狭町天徳寺
  • 電話:0770-62-0186(若狭瓜割名水公園管理組合 名水の里)

若狭三方縄文博物館

三方湖のほとりにある鳥浜貝塚のすぐ近くに位置。
平成25年3月にリニューアルオープンしました。
これまでに出土した土器や丸木舟などを展示。縄文人のエコな暮らしぶりから、環境問題についてとても考えさせてくれる博物館です。土器、土笛、勾玉づくりや火おこし体験、さらには湖のほとりにあるここならではの丸木舟の乗船体験なども楽しめます。

また、水月湖の「年縞」をご紹介するための展示も新たに加わりました。
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