La Festa Primavera 2018

大会レポート

【大会レポート1日目】2018年4月13日

10年目を迎えた春の祭典 La Festa Primavera 2018 開幕

記念すべき10回目の開催となる La Festa Primavera 2018 が、春の訪れとともに開幕。昨年に続き、気持ちのいい晴天に恵まれた名古屋の熱田神宮から、約65台もの車たちが颯爽と出発していった。今年のルートは、名古屋〜三重〜和歌山〜奈良〜大阪〜京都を巡り、4日間で約1,100kmを走る春の旅となっている。年に一度のこの旅を、楽しみに待っていてくれる地元の方たちや、初めてお目にかかる地域の方たちと触れ合いながら、ゴールを目指す。

1日目となる13日は、正午に熱田神宮をスタート。NTP名古屋トヨペットへ向かった一行は、ここで行われた計測結果公開形式のPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)に挑み、その場で発表される計測結果に一喜一憂しながら、ギャラリーからの声援に応えていた。1/100秒から1/1000秒の誤差を争うPC競技は、どれだけ誤差があったかという計測結果をその場で公表することは基本的にないのだが、各日それぞれいずれかのポイントで、特別に計測結果公開形式でPC競技を行っている。見ている方たちにとって分かりやすく、また、エントラントにとってはプレッシャーとなる公開PC競技。この計測結果の積み重ねが最終的な順位となるため、競技に臨む表情はみな真剣だ。

スタンプポイントのトヨタ産業技術記念館を経由して、名古屋を後にすると、三重県・津市の一心田寺内町へ。昨年の秋に国宝となった高田本山専修寺の前では、今回もたくさんの地元の方々が応援に駆けつけてくれていた。小さな子どもたちも、フラッグを振りながら元気いっぱい大きな声で、エントラントたちに声援を送ってくれた。

メッセウイングみえで競技をこなし津市を出ると、スタンプポイントの伊勢神宮の外宮参道を経て、この日最後の競技会場となる鳥羽展望台を目指す。展望台に到着すると先にスタンプをもらい、それから競技へ。ここでのPC競技も計測結果公開形式となっており、エントラントたちは約220kmを走ってきた疲れも見せることなく、最後まで集中しながら競技に臨んでいた。

今年は桜の開花が早かったため、各ポイントや道中でその姿を見ることは叶わなかったが、山々の木々は青々と茂り、生命力に溢れる自然の美しい風景にたくさん出会うことができた。また、どの町に行っても、そこにはエントラントたちを温かく迎えてくれる笑顔がたくさんあった。10年目の春の旅も、心に残る4日間になりそうだ。

2日目は、三重県・志摩市を出発し、和歌山県・みなべ町を目指す約300kmのコースを走る。ゴールまで雨が降らないことを願う。

(文&写真:岩本 美香)
熱田神宮を颯爽とスタートする STANGUELLINI S1100
熱田神宮を颯爽とスタートする STANGUELLINI S1100
スタート前に行われた交通安全祈祷
スタート前に行われた交通安全祈祷
高田本山専修寺前で住職と津市の前葉市長から歓迎を受ける HEALEY SILVERSTONE
高田本山専修寺前で住職と津市の前葉市長から歓迎を受ける HEALEY SILVERSTONE
子どもたちから元気いっぱいの声援をもらう BANDINI 750S SILURO
子どもたちから元気いっぱいの声援をもらう BANDINI 750S SILURO
鳥羽展望台で公開PC競技に挑む PORSCHE 356C
鳥羽展望台で公開PC競技に挑む PORSCHE 356C
  • Back