La Festa Primavera 2018

大会レポート

【大会レポート2日目】2018年4月14日

心地よいドライブは続く

曇り空の朝を迎えた2日目。天気を気にしたエントラントたちは、早朝から屋根のない車に幌をかけたり、雨に備えて手際よく準備を行っていた。それと同時に行われる、エンジンの音を聞きながら車の調子を確かめる作業は、毎朝の恒例となっている。最後までトラブルなく完走するには、車も人間の体と同じで、日々のメンテナンスと小さな異変に気づけるための心がけが重要になってくる。出発前に車と対話するひとときは、エントラントにとってとても大切な時間なのだ。

午前7時に志摩観光ホテルを出発すると、この日最初のPC競技会場となるサンアール磯部へ向かう。暫定的に公開された1日目の成績を意識しつつ、真摯に競技と向き合う大人たちの姿は、まるでアスリートのようだ。

朝一番で競技をこなすと、一行はスタンプポイントの伊勢神宮の内宮へ。内宮駐車場でスタンプをもらい、続けておかげ横丁へ移動。おかげ横丁の常夜燈前に設置されたスタンプポイントでは、嬉しい赤福のお土産も配られた。

La Festa Primaveraでは、すべてのスタンプポイントを通過し、その場所でスタンプを押してもらうことが非常に大事なこととなる。いくら競技を頑張っても、スタンプが1つでもない場合は、順位が出されることはなく受賞の対象にもならない。今回は4日間で26箇所のスタンプポイントが用意されており、エントラントたちはその場所での出会いや触れ合いを楽しみながら、スタンプを集めていく。

おかげ横丁では、たくさんの地元の方たちに見送られ、次の目的地となる道の駅 紀伊長島マンボウへ。ここでスタンプをもらうと、紀北町役場、山崎運動公園で競技をこなし、里創人 熊野倶楽部でランチタイム。山崎運動公園では、この日唯一の計測結果公開形式のPC競技が行われ、多くの声援が送られた。

ランチ後はスタンプポイントの丸山千枚田を目指し、山あいのワインディングロードを軽快に走行。この時間になると太陽も顔を覗かせ、棚田の緑をより鮮やかに照らし出していた。

三重県から和歌山県に入ると、次のスタンプポイントとなる熊野本宮大社へ到着。大鳥居の下にすべての車が並べられると、偶然居合わせた観光客たちも一斉に足を止めて、車を眺めたり写真を撮ったりしていた。出発前には全員でお祓いを受け、1台ずつ大鳥居をくぐりながら熊野本宮大社を後にした。

この日の最終競技ポイントとなる旧南紀白浜空港では、広い滑走路を使った難易度の高いPC競技が行われた。計測区間が11区間連続する設定は、計測ラインを踏むタイミングをカウントに合わせることが非常に難しい。最後の計測ラインを踏んだ瞬間に、笑顔になるエントラントもいれば、苦渋の表情を見せるエントラントもいたが、それぞれが充実した面持ちで、ここでの競技に手応えを感じているようだった。

Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABEに到着してチェックインをする頃には、雨が降り出していた。ホテルへの到着を見計らったようなタイミングで雨を降らせるとは、天気も味方をしてくれたようだ。

3日目は和歌山から大阪、奈良を経由して、再び大阪へ向かう約320kmのコースが用意されている。前半戦が終了し、車の調子と成績が気になるところ。まずは、ゴールまで無事に走りきることだけを考えよう。

(文&写真:岩本 美香)
熊野本宮大社を出発する BUGATTI T35
熊野本宮大社を出発する BUGATTI T35
伊勢神宮の内宮を通過する JAGUAR XK120 OTS
伊勢神宮の内宮を通過する JAGUAR XK120 OTS
おかげ横丁でたくさんの人たちに見送られる BENTLEY STANDARD 3LITRE
おかげ横丁でたくさんの人たちに見送られる BENTLEY STANDARD 3LITRE
旧南紀白浜空港のPC競技で計測ラインを目視しながらタイミングを合わせる TOYOTA 2000GT
旧南紀白浜空港のPC競技で計測ラインを目視しながらタイミングを合わせる TOYOTA 2000GT
Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABEに到着し、小雨の降るなか作業を行うメカニック
Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABEに到着し、小雨の降るなか作業を行うメカニック
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