La Festa Primavera 2019

大会レポート

【大会レポート1日目】2019年4月19日

クラシックカーの祭典 La Festa Primavera 2019 が11年目の春を迎え開幕

今年で11回目の開催を迎えたクラシックカーの春の祭典、 La Festa Primavera 2019。スタート会場となる名古屋の熱田神宮には、日本全国から約70台もの車が集結。穏やかな春の日差しを浴びて、キラキラと美しく輝く車たちの姿は、今年も人々の目を釘付けにした。今日から4日間、名古屋〜三重〜和歌山〜大阪〜奈良〜兵庫〜京都の2府5県、約1,250kmを駆け抜ける春の旅が始まる。

正午に熱田神宮を出発した一行は、NTP名古屋トヨペットで計測結果公開形式のPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)に挑戦。結果がその場で発表されるため、ゴールラインを通過するエントラントたちの表情は様々だ。笑顔もあれば、悔しそうな顔もある。1/100秒から1/1000秒の誤差を争うPC競技は、どれだけ誤差があったかという計測結果をその場で公表することは基本的に行っていない。しかし、La Festa Primavera では、見ている人たちにとって分かりやすい計測結果公開形式のPC競技を、各日それぞれいずれかのポイントで特別に行っている。PC競技の誤差が少ないチームが最終的に優勝となるため、プレッシャーのかかる計測結果公開形式の競技で、いかに普段どおりの実力を発揮できるかどうかが、上位に食い込むためのカギとなる。

NTP名古屋トヨペットを出ると、スタンプポイントのトヨタ産業技術記念館へ。スタンプを受けるとたくさんの人たちに見送られ、次の目的地となる三重県・津市の一心田寺内町を目指し、名古屋を後にした。

一心田寺内町の高田本山専修寺では、今年も多くの地元の方たちや子どもたちに迎えられ、温かい歓迎を受けた。大きな声で元気いっぱいに応援してくれる子どもたちの姿は、エントラントたちを励ましてくれる。ここで一度ゼッケン番号順に隊列を整えて、津市産業スポーツセンターへ向かう。

津市産業スポーツセンターでPC競技とスタンプを受けると、伊勢市へ入り、次のスタンプポイントの外宮参道へ。ここでもたくさんの声援を受けた一行は、この日最後の競技ポイントとなる鳥羽展望台を目指す。

鳥羽展望台では競技の前にスタンプを受け、それから計測結果公開形式のPC競技に臨んだ。最後まで集中力を切らさず、約220kmもの距離を移動してきた疲れも見せないエントラントたち。行く先々で、年に一度の楽しみとして待っていてくれる地域の方たちの笑顔が、エントラントを元気にしているのだ。

1日目のゴールは、昨日まで天皇皇后両陛下が宿泊されていた志摩観光ホテル。ここでこの日最後のスタンプを受け、車も人もようやく休める時がきた。春の宵闇に包まれた車たちは、どこかほっとしているようにも見える。

2日目は、三重県・志摩市を出発し、和歌山県・みなべ町までの約300kmのコースを走る予定だ。明日もまた、1年ぶりの再会や、新しい出会が待っていることだろう。

(文&写真:岩本 美香)
たくさんの人たちに見送られ熱田神宮をスタートする PORSCHE 356 SPEEDSTER
たくさんの人たちに見送られ熱田神宮をスタートする PORSCHE 356 SPEEDSTER
スタート前の交通安全祈祷
スタート前の交通安全祈祷
津市産業スポーツセンターでPC競技に臨む ASTON MARTIN 1.5LITRE Mk-2
津市産業スポーツセンターでPC競技に臨む ASTON MARTIN 1.5LITRE Mk-2
鳥羽展望台で計測結果公開形式のPC競技に挑む FIAT S.I.A.T.A. 508
鳥羽展望台で計測結果公開形式のPC競技に挑む FIAT S.I.A.T.A. 508
計測ラインを目視しながらタイミングを合わせる TOYOTA 2000GT
計測ラインを目視しながらタイミングを合わせる TOYOTA 2000GT
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