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| 後半戦に突入した3日目。昨晩から降り出した雨は、朝には少しだけ濡れる程度の霧雨になっていた。今年は珍しく、開催前のリタイアを除き、すべての車が3日目の朝を無事に迎えることができた。2日間で約520kmもの道のりを走ってきた車とエントラントたちにとって、後半戦からは最後まで完走できるかどうかがカギとなってくる。車も人も、ここが踏ん張りどころだ。 Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABEを午前7時に出発した一行は、最初のスタンプおよび競技ポイントとなるエネルギーパークを目指し、海沿いの道を走行。灰色の空と荒れた海は、真冬のような印象を与える。雨は弱いが、強い風の影響で、寒い朝となった。エネルギーパークに到着すると、まずスタンプをもらい、それから競技へ。ここまでの暫定成績は、2日目の夜に公開されているため、後半戦の競技はより強く順位を意識しがちだ。それがうまく作用する場合もあれば、プレッシャーとなり崩れる場合もある。この天候にもかかわらず、エネルギーパークに応援に駆けつけてくれた地元の方たちからのエールは、そんなエントラントたちにとって大きな励みとなった。 エネルギーパークを出ると、日高川交流センターと有田川鉄道公園でスタンプをもらい、海南市役所へ。ここではスタンプと計測結果公開形式のPC競技が雨のなか行われ、朝よりも強くなった雨足は、容赦なくエントラントたちの体力を奪っていった。 海南市役所を後にすると、次のスタンプポイントとなる島精機製作所で少しの休憩を挟み、和歌山から大阪の貝塚市へ向かう。島精機製作所を出る頃には、雨も止んでいた。貝塚市に到着し、貝塚市役所でスタンプをもらった後は、イオン製薬 二色の浜工場にて競技をこなし、奈良の橿原市へ。橿原市の今井町交通広場でスタンプをもらい、ランチはTHE KASHIHARAでいただいた。 ランチの後は、スタンプポイントの談山神社を経由して、初瀬ダムのPC競技に臨む。ここではダムの外周道路を使用した、計測区間が7区間連続する設定の競技が行われた。曲がり角の先に置かれた計測ラインは、手前から見えないようになっており、距離感がつかみにくくなっている。スピードを出しすぎると計測ラインの手前で詰まってしまうし、遅すぎても秒数が足りなくなってしまう。エントラントたちはいつも以上に、競技のスタートに慎重になっているように見えた。 初瀬ダムでのPC競技を終えると、近くの笠そば処でこの日最後のPC競技が、計測結果公開形式で行われた。計測結果が読み上げられると、そのタイムをメモして、手元のタイムとの誤差を確認しているエントラントの姿も。 笠そば処を出て奈良を後にした一行は、3日目最後のスタンプポイントとなる大阪市役所を目指す。山あいから市街地へと、大阪に近づくにつれて少しずつ景色が変わっていく。大阪市役所に到着すると、たくさんの方たちがエントラントたちを待っていてくれた。約320kmを走り、疲労の色が見え隠れするエントラントも、笑顔で手を振って声援に応えていた。 この日は天候があまり良くなく、肌寒い1日だったが、そんな中でも各ポイントまで足を運んで応援してくれた地元の方々の姿に、エントラントたちはとても勇気づけられた。また、ルート上の沿道でも、多くの方たちがフラッグや手を振ってくれていた。その姿は、その場所の風景とともに深く心に刻み込まれている。 朝にはすべての車が元気に出発していったが、3日目を終えて残念ながらリタイアとなってしまった車が何台か出てきた。エントラントと共に4日間を走り、毎日夜遅くまで車のメンテナンスを行っているメカニックたちにとっても、ここが正念場だ。彼らがいてくれるからこそ、エントラントたちは安心して車を走らせることができ、競技に集中することができている。 残すはあと1日。最終日の4日目は、大阪を出発し、奈良、三重、京都を経由し、再び奈良、京都へ。ゴールとなる平安神宮前の岡崎公園を目指し、約260kmの道のりを走る。1台でも多くの車が無事にゴールできることを願い、明日を待つ。 (文&写真:岩本 美香) |
![]() 初瀬ダムでPC競技に臨む ALFA ROMEO GIULIETTA 750D ![]() エネルギーパークのPC競技で、雨のなか身を乗り出して計測ラインを目視する LANCIA AURELIA B20S ![]() 島精機製作所で多くの人たちに見送られる JAGUAR XK120 DROPHEAD COUPE ![]() PORSCHE 356 SPEEDSTER が挑むのは、初瀬ダムPC競技の4区間目 ![]() 大阪市役所でたくさんの声援を受ける ALFA ROMEO GIULIA SPIDER |
















































