【大会レポート3日目】2023年4月23日
人も車も疲れが出てくる後半戦
後半戦に入った3日目も、天気は良好。気温は低いものの、強い日差しが降り注ぐ。ホテルの駐車場では、この日も朝からエンジンをかけ、車の調子を確かめるエントラントやメカニックたちの姿が見える。後半戦になると、完走できるかどうかも気になるところ。車の音を聞きながら状態を確認する、朝の大事な時間だ。
午前8時に加賀屋を出発すると、能登島大橋を渡り、能登島へ。PC競技を行いながら、島を一周。ふたたび能登島大橋を渡ると、富山県の氷見市を目指す。
氷見市の比美乃江公園でスタンプをもらうと、石川県に戻り津幡町へ向かう。道の駅 倶利伽羅塾で2つ目のスタンプをもらい、金沢市へ。
金沢市の医王山スキー場でPC競技を行ったあとは、金沢国際ホテルでランチタイム。金沢国際ホテルでは、多くの地元の方たちがエントラントたちの到着を待っていてくれた。
午後は小松市に入り、大倉岳高原スキー場でPC競技を実施。競技を終えると、この日最後のスタンプポイントとなる日本自動車博物館へ。
日本自動車博物館では、たくさんの地元の方たちの出迎えを受けた。ここでのスタンプは、車を降りて博物館の中を見学しながらもらうスタイル。エントラントたちは興味深そうに館内を見てまわり、加賀市へ向けて再出発。
加賀市に入ると、3日目のゴールとなる瑠璃光まではもうすぐ。約230kmと走行距離は少なめだった3日目の行程だが、PC競技の数は多く、エントラントたちにとって緊張感のある1日だったことは間違いない。
後半戦に入り、残念ながら車輌トラブルによりリタイアとなった車も数台出てきた。平坦な道ばかりではなく、山道を走ったり、競技を行いながらの走行は、車にとって過酷な条件だ。
4日間をとおし、エントラントや車にとって、毎日、早朝から深夜まで車をメンテナンスしてくれるメカニックたちの存在はとても大きい。トラブルがあればすぐに駆けつけ、次のポイントまで走れるよう整備してくれる彼らがいることで、車は動いている。彼らもまた、エントラントたちと一緒にゴールまで走っているのだ。1台でも多くの車が、無事に完走できることを祈りながら。
最終日の4日目は、石川県から福井県をメインに、滋賀県を経由して京都まで約284kmの道のりを走る予定。競技の成績も気になるところだが、まずは完走すること。ゴールとなる京都まで、いま走っているすべての車が無事にたどり着くことを願う。
(文&写真/岩本 美香)
能登大橋を渡り能登島へ向かう ALFA ROMEO GIULIA SPIDER
道の駅 倶利伽羅塾でスタンプをもらう FIAT FARINA
大倉岳高原スキー場でPC競技に挑む CISITALIA COLOMBO BARCHETTA
日本自動車博物館で歓迎を受ける JAGUAR XK120 OTS
ホテルで OSCA MT4 をメンテナンスするメカニック