現代の車は、ハイブリッド、クルーズコントロール、アイサイト、クリーンディーゼル、カーナビなどの技術開発によって著しく変化し、誰でもより安全、快適に目的地にたどり着けます。

La Festa Primavera の参加車は、最新技術の装備はひとつもなく、エンジンの始動さえひと苦労、パワステ、オートマチックトランスミッション、エアコンディションはなく、重いハンドル、ノンシンクロのギヤチェンジを人が行い、外気温、風雨にさらされるという、車が人をやさしく導いてくれる現代車とは真逆の乗り物です。
ましてや、目的地まで行けない可能性すらあります。

たとえ、最新技術を搭載していない厄介な車でも、車のご機嫌を宥め賺し、神経を使いながら、目的地までたどり着いた時の達成感は現代車では決して味わえない、素晴らしい体験となります。

1927年に誕生したイタリアの Mille Miglia は、1982年スタンプラリーへと変化し、現在、世界で最も美しいクラシックカーの祭典として毎年5月に開催されています。
Mille Miglia 委員会及び国際クラシックカー連盟から世界で唯一公認を受けた La Festa Mille Miglia とその姉妹イヴェントの La Festa Primavera の理念は、イタリア Mille Miglia と共通した「古いものに敬意を」「いくつになっても、心・少年」「大会を通じて友情の輪を広げる」という精神を基本理念としています。

何事も、目まぐるしい現代ですが「昔のまま」というのも大切です。